チャンスが訪れたのに?
そして、友達も協力をしてくれるようになり、何度か話しができるチャンスをつくってくれました。でも私は恥ずかしくて目を見ることもできませんでした。しかし、先輩は周りからの噂で、私が好きなことを分かっていたようです。
そんな日々が過ぎていったのですが、結局先輩とはあまり話しもできず、卒業式がきてしまいました。今もあるかは分かりませんが、その頃は、卒業式に好きな人の制服の第2ボタンを記念にもらう、というのがありました。私は、どちらかというと消極的な性格だったので、そんなことは絶対できないと思って、あきらめていました。
卒業式が終わって、先輩が花束を持って、校門の近くに立っていました。行ってしまうんだなあ、と思って見ていたら目が合って、こちらに歩いてきたのです。先輩は私の目の前に来て、ボタンをくれました。そして、「僕も好きだったけど、知ってた?」と聞いてきました。私は「知りませんでした。」と答えただけで、会話が続かず、そのまま先輩は友達のところへ戻って行ってしまいました。
私からもっと早く、気持ちをうちあければ良かった、と思ったのですが、連絡先も知らず、会えることもなく、そのまま終わってしまいました。